犬の皮膚組織球腫

7ヶ月の柴犬、左肘のしこりが徐々に大きくなり、

手術にて摘出。

 

舐めて表面が潰瘍、やや出血ありです。

 

気にするので、吸収糸で埋没縫合に。

『皮膚組織球腫』と診断されました。

若齢のわんこでも発生する、良性腫瘍です。

似た腫瘍で『肥満細胞腫』の場合、悪性の場合が

ありますので、注意が必要です。


犬の肛門嚢腺癌、抗がん剤治療

手術後に「肛門嚢腺癌」と診断されたため、

抗がん剤治療を追加しました。

 

カルボプラチンという白金製剤を3週間ごとに4回の予定です。

万が一その後に再発した場合には、分子標的薬の「パラディア」

を使用する予定です。

 

カルボプラチンの副作用は、重度の骨髄抑制で、投与後、

14〜21日で最下点となります。

血液検査をしながら、注意深い投薬が必要です。


猫の歯肉部の腫瘤

猫の左上顎の歯肉に、腫瘤ができ、歯が抜けかかっていました。

抜歯、肉芽様組織切除後、吸収糸で縫合しました。

5歳とまだ若いので、悪性腫瘍でないことを祈ります。

単なる肉芽腫性の炎症だとうれしいのですが・・・


内視鏡で異物を摘出!

GW3日目、若齢のフレンチブルドッグが、化粧用のパフを
呑みこんでしまって来院。
他院にて、催吐処置を試みるも、吐き出せませんでした。

麻酔下で内視鏡を実施。
食道から胃の噴門を見ています。
催吐処置の影響か、すこし赤く炎症が起きています。

胃の中です。
黄土色の物体が異物です。


バスケット鉗子という物を使って、無事異物を摘出!
掴むのにはそれなりの技術が必要で、結構大変なんですが、
結果がすべてなので、何をか言わんやですね。

最悪、お腹を切って摘出もあり得ましたが、
事無きを得て、夕方に退院していきました。

手術なら1週間程度の入院ですが、
内視鏡なら日帰りです。よかったよかった。

今後は再発防止が大事ですね。

プードルの膀胱結石

以前から血尿を繰り返しているため、しっかりと検査しました。


超音波検査で膀胱内に結石を疑う所見があります。


レントゲン検査で確認。
下腹部に結石がはっきりと写っています。
 

バンザイのポジション。
骨盤の中央に、石の塊がみえます。

来週、手術にて摘出することになりました。
経過はまたご報告いたします。

にゃんこの後ろ足骨折


15歳の出入りが自由なにゃんこさん。

朝帰ってきたら、びっこなので来院。

レントゲンを撮ってみると、腓骨という細い骨が、

2か所で折れていました。

整形外科の先生に相談し、今回は手術はせずに、

安静で治るのを待つことになりました。

時間はかかりますが、頑張ろうね!

リチャードソンジリスの手術

リチャードソンジリスってご存知ですか?

カナダとアメリカにまたがる大草原地に住む、

ジリスの仲間です。

プレーリードッグが輸入禁止になり、

日本で人気が出てきているようです。

先日、はるばる山梨県から、診察で来院してくださいました。

右胸のしこりが、大きくなってきているとのことです。

針を刺して細胞をみる検査(細胞診)を実施。


細胞の大きさ、形もバラバラで、もしかしたら悪性の

腫瘍の可能性も否定できません。

治療と確実な診断の為、手術で取ることになりました。


麻酔をかけて、毛を刈った状態です。


手術後です。

小動物の麻酔は、犬や猫と比べて、調整が難しく、

手術のたびに、ハラハラ、ドキドキします。

手術自体はさほど難しくはないのですが、

毎回、寿命が縮む思いでやっています。

無事に手術が終わり、経過も良好です。

猫の骨肉腫?

14歳の雑種猫が、びっこで来院されました。

手首の腫れ、痛みがあり、レントゲン検査をしました。


手首の骨の一部が黒く抜けて見えます。

骨融解の所見です。

心配になり、胸部のレントゲンも撮影したところ・・・


肺に直径5センチの白い影が・・・

状況から考えて、骨肉腫という悪性腫瘍が、肺転移を起こした

可能性が高いと思われます。

残念ながら手術は不適応です。

もし治療をするならば、

カルボプラチンまたはドキソルビシンの抗がん剤治療です。

ただ、完治は難しく、進行を遅らせる治療になると思います。

あとは痛み止めなどを使い、緩和ケアをすることになります。

症状が出た時点で、ここまで進行しているとは、

本当に残念でなりません。

飼い主さんも気づけないと思います。

本当にお気の毒です。

できる限りのサポートをさせていただければと思います。
 

犬の脾臓腫瘍

犬の脾臓に出来た、悪性腫瘍の症例です。
徐々に元気、食欲低下とのことで来院。
血液検査では貧血とALP値の高度上昇。

(レントゲン検査)

腹部の中央に、10センチ以上の大きなしこりがみられました。

(超音波検査)



検査の結果、脾臓から発生していることがわかりました。

(摘出した腫瘍)

腫瘍の表面が破裂し、出血もみられました。

病理組織検査の結果、診断は
「悪性間葉系腫瘍(肉腫)」でした。

犬の脾臓に発生する腫瘍の2/3が悪性といわれており、
さらに悪性腫瘍の2/3が血管肉腫という腫瘍です。

今回は腫瘍細胞が未熟で、確実な診断は出ませんでしたが、
悪性であることは間違いありません。

腫瘍の治療は早期発見、早期治療です。
定期的に健康診断を受けていただき、
もし万が一病気が見つかったら、
早めの治療をお勧めいたします。

にゃんこのパット手術

4歳のオスのにゃんこ
パットに肉芽組織?ができ、すぐ出血。
抗生物質や、バンテージなどするも、
治る気配がないため、手術しました。


手術前


手術後

あとはうまく傷がくっついてくれることを
祈るばかりです。


こくぶんじ動物病院

こくぶんじ動物病院は地域の方々に安心して頂ける動物医療を目指し、地域に根付いた活動を行っていきたいと考えております。動物の医療に加えて、動物に関する様々なご相談・ペットホテル・トリミングなど様々なニーズに対応できるサービスを目指していきます。

ホームページ
http://www.k-a-h.co.jp/

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